「筋トレをしたらハゲる」
これは間違いです。
正しくはこちらです。
「筋トレをすると薄毛予防、育毛効果が得られる」
今回は、筋トレと薄毛の関係性について解説していきます。
少しでも疑問をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
薄毛になる原因「筋トレをしたらハゲる」

Pexels / Pixabay
そもそも、なぜ薄毛になるのでしょうか。
薄毛になる原因は主に5つあります。
AGA「男性型脱毛症」
AGA「男性型脱毛症」の発症によるものです。
AGAによる脱毛部分には、DHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度に見られます。
これが、ヘアサイクルの成長を短くする原因となっています。
成長期が短くなることにより、髪の毛が十分に成長する前に抜けてしまうため、細く短い髪の毛が全体に残るようになります。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、テストステロンから変化されたもので、これがAGA発症の原因になります。
また、AGAには2つの薄毛の進行パターンがあります。
・頭頂部から薄くなるタイプ
引用:AGA-news
男性ホルモン
遺伝的に男性ホルモンが多く、影響される感受性を持つ人に見られます。
男性ホルモンの影響で、毛乳頭細胞の活動が抑えられると考えられています。
血液循環不良
髪の毛は毛乳頭にある毛細血管から栄養を補給し成長します。
しかし、血流が悪くなると成長が鈍り、髪の毛は抜けやすくなります。
脂漏
運動後など皮脂が多く分泌されると、毛穴が詰まったり皮脂に炎症が起きるなど、髪の成長を阻害します。
頭皮緊張
成長などによって、頭皮が引っ張って頭蓋骨と頭皮の間の血管を圧迫することにより、血流が悪くなります。
筋トレをすると薄毛になるといわれる理由

StockSnap / Pixabay
筋トレをすると薄毛になるといわれるようになったのには理由があります。
そこで、考えられる以下3つの原因について、実際はどのように影響するのか解説します。
・たんぱく質の影響
・活性酸素の影響
筋トレをすると男性ホルモンが多くなるため
筋トレをすると、テストステロン(男性ホルモン)の分泌量が増加し薄毛になる」
これが、筋トレをすると薄毛になるといわれている1つ目の原因です。
しかし、テストステロンが増えたからといって、必ずしもAGA発症につながるというわけではありません。
テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変化するのは、体質や遺伝によって異なる場合があるからです。
そのため、筋トレによって分泌量が増えるテストステロンが、単に薄毛進行に直接的な影響があるとは言い切れません。
髪の毛に必要なたんぱく質が筋肉に使われる
髪の毛の成分はほとんどがたんぱく質で出来ています。
同じように、筋肉を大きくするためにタンパク質は必須です。
ここで不安になることがあります。
多くのたんぱく質が筋肥大のために使われていると想定します。
すると、髪の毛へのたんぱく質が不足し、薄毛になる可能性があると考えてしまいます。
しかし、現代の食生活でたんぱく質が不足するということはありません。
極端なダイエットをしない限りは心配ないのです。
活性酸素が老化を進める
筋トレのようなハードなトレーニングを行うと、体は大量の酸素を消費するため、活性酸素が増加しやすい状態です。
活性酸素は、老化を早め、薄毛を進行すると考えられます。
しかし、活性酸素はもともと細菌から体を守るための免疫機能としての役割があります。
加えて、筋トレだけでは活性酸素が大幅に増えるということはありません。
つまり、筋トレをしても活性酸素は大幅に増加せず、老化による薄毛進行には影響しないといえます。
筋トレで得られる育毛効果

Free-Photos / Pixabay
薄毛を改善したいのであれば、筋トレをしないという選択肢はありません。
なぜなら、筋トレをすることで「育毛効果=薄毛の改善」が期待できるからです。
成長ホルモンによる育毛効果
筋トレをすると、成長ホルモンの分泌を促すことができます。
この成長ホルモンには、頭皮の毛母細胞を活性化させる働きを持っており、育毛に効果的です。
血流改善・ストレス緩和効果
筋トレをすると、全身の血流が改善されます。
そうすることで、髪の毛を生成するタンパク質が滞ることなく届けられます。
また、定期的に体を動かすことでストレスの解消にもなります。
ストレスは血管を収縮させて血流の流れを悪くするため、抜け毛の原因になります。
生活習慣を意識するようになる
筋トレをすることで、体内の生活リズムが改善されます。
そうすることで、睡眠不足や暴飲暴食などを防ぐことができます。
まとめ
筋トレをすると薄毛になるのではなく、育毛効果がある事を解説しました。
髪の毛への効果はすぐには出てきません。
しかし、継続してトレーニングを行うことで結果が出てきます。
何事も継続することが大切です。頑張りましょう。